茨城育樹祭ビラ弾圧救援会

ビラをまいたら1年後に逮捕 !? ◆ デッチ上げから二人を取り返せ !!

11/4(月・休) 反弾圧デモ+集会@水戸やります!

11.4反弾圧集会ビラ(B5版).pdf

茨城育樹祭ビラ弾圧をはね返せ!

2024/11/04(月・休)

◆ デモ  13:00 ⇒14:00    JR常磐線 水戸駅・北口ペデ上に集合

◆ 集会  14:30 ⇒16:30    茨城県水戸生涯学習センター・中講座室(水戸市三の丸1-5-38  茨城県三の丸庁舎3階、水戸駅北口から徒歩15分)

★ お話:吉田哲也さん(選任弁護士代表)/ 小林成彬さん(大学非常勤講師・思想史) 

◆ 主催:茨城育樹祭ビラ弾圧救援会 × 共催:戦時下の現在を考える講座

メール:ikuju_ibaraki@proton.me|ブログ:https://ikuju-ibaraki.hatenablog.com/ |X:https://x.com/ikujusaikyuen

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水戸市にある常磐大学の校舎内に昨年の秋「建造物侵入」したとして、今年9月11日に二人の社会運動者が逮捕され、同月30日に不起訴釈放されました。二人は、去る11月に潮来市秋篠宮夫妻の出席のもと開かれた皇族行事「全国育樹祭」に反対するビラを大学で配布・掲示したのですが、その内容が育樹祭および天皇制を批判していたこと、そして当日現地でデモを実施したことこそが、警察の「報復」を引き起こした要因でした。

*この集まりでは、デッチあげで<思想・表現の自由>を踏みにじり、二人の生活を破壊した無法な警察・検察・裁判所を回って弾劾するデモの後、二人のため全力で奔走した弁護士の報告を受けて、事件の舞台であり口実となってしまった大学の歴史と現状、天皇制との関わりについて気鋭のサルトル研究者に切り込んでもらい、今回の逮捕の意味を社会的・歴史的に捉え返すことを狙います。



 

「水戸警察署の留置場から」その②(百五十号の日記)

 普段本を読まない人でも留置場に入ると本を読むようになる。テレビはなし、ゲーム機もなし、スマホもなし、ラジオは一日十五分ニュースだけ。七時起床二十一時就寝、こんな長い時間を何もせずにただぼーっと過ごすのは凡人には難しい。取り調べは人によるものの、毎日ある訳でもない。同房者と話が合えば気も紛れようが、独居だったり全く馬が合わなかったりすれば話もできない。鼻歌も歌えない。留置場でできる時間潰しは読書だけなのだ。

 留置場に置いてある本は官本(かんぽん)と呼ばれる。個人の本は私本(しほん)だ。官本は小説、図鑑、漫画とあって小説が一番多い。漫画は『ONE PIECE』と『浦安鉄筋家族』が大量にある。小説はこの二十年くらいのエンタメだ。日本語の出来ない、カタコトしか話せない、本来なら通訳をつけるべき外国人も何人か入っていて、彼らは図鑑類を見ているようだ。

 今回、官本の小説を何冊か読んだ。近年小説はあまり読まなくなっていたが、持ち込んだ『ソクラテスの弁明』だけではさすがにきつい。入っているのは最近売れている作家のものばかり、読んだことのある本は一冊もない。推理小説が多く、赤川次郎内田康夫東野圭吾は何冊もある。上野菜穂子と辻野深月は外でも読んでみようと思った。『ツナグ』の一篇には心を震わされた。小馬鹿にしていた『君の膵臓を食べたい』にも。読んでいて、女の子に振り回されるひねくれた男の子の一人称という形が好きなのだと気づいた。気づくの遅過ぎだ。大好きな『彼女の好きなものはホモであって僕ではない』と同じだ。こっちは差し入れてもらった。

 私本でプラトンの『国家』は読了した。今は『イリアス』を読んでいて、上巻はそろそろ終わるが、何故か下巻が入ってこないので(なんで入ってこないのか想像はつく。僕の部屋から本を探すのは大変だろう。我儘言って申し訳ない。)全巻読破とはいかなそうだ(もちろん起訴されれば読破出来るがそんなの望む訳がない。)。トロイヤ戦争で英雄たちが殺し合い、神々が好き勝手に振る舞う世界文学史上最初の名作と謳われている作品だが、次々に名前だけあげられる英雄たちが同じ表現で大量に殺されていく物語のどこがいいのかさっぱりわからない。女は戦利品としか見なさず、十年も故郷を離れて略奪と殺戮に明け暮れる奴らのどこが英雄なんだろう。アガメムノンもアキレスもヘクトルも僕には糞野郎としか見えないんだけどな。僕にとっての英雄とは、例えば『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』の一人自ら逮捕されに行く主人公だ。

 官本の、上野菜穂子の『鹿の王』はどういうわけか上巻しか入ってなかった。下巻を差し入れてもらったが留置場に置いて行くつもりだ。

水戸百五十号 意見陳述【勾留理由開示公判】

*水戸百五十号の意見陳述については先日「要旨」を当ブログに上げましたが、ここに全文を掲載し「要旨」の方は削除しました。

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 本当はこんなことをしている場合ではなく、三十年ぶりで『三大怪獣 地球最大の決戦』を日比谷に見に行かないといけないのですが、それはともかくとして。

 本日は潮来育樹祭に反対する会議、略称いい会議の一年越しの集会にお集まりいただきありがとうございます。(「この会場は我々が占領した!」とかやりたいところですがやめておきます。) 

 私たちいい会議は、昨年十一月十一日に潮来市内で行ったデモをもって基本的には活動を終了したと考えていました。しかし今月十一日早朝に突然やって来た茨城県警公安課から、闘いはまだ終っていないと教えられ、昨年のデモの時には会場をどーしても借りられずに断念した集会を、潮来市内ではないとは言え、こうして開くことができました。本集会開催のきっかけを作った茨城県警公安課、ありがとう。勾留延長した水戸地方裁判所もありがとう。会場を貸して、もしかすると集会を共催しているのかもしれない水戸簡易裁判所、ありがとう。そして弁護士のみなさん、救援会のみなさん、今日来て下さったみなさん、本当にありがとう。

 

 私が話すのは二つです。育樹祭についてはこの後に予定されている仲間が話すと期待して、私は別のことを話しましょう。 

 私は現在被疑者であり、まだ裁判にかけられるかどうかすら決っていません。しかるに私はここに来る際、手錠と腰縄を付けられています。留置場の外に出る時は毎回です。検察、裁判所に行く際には建物内で向く方向まで決められています。留置場においては、内心の他に自由はありません。三畳トイレ付の房に入れられ、トイレには大きな窓があって中を覗かれます。食事も就寝も全て時間で決められています。ラジオは昼十五分だけ朝のNHKニュースが録音で流れます。読書は前日届けを出した三冊まで、本と同時にボールペンは入らないため、本を読みながらメモも取れません。一犯一語*1もできません。次に入ったらやろうと楽しみにしていた古典ギリシア語の学習ができません。どーしてくれるんですか。くり返しますが、私はまだ罪に問われてすらいません。留置場の様子は外に出してはいけないと、文書の宅下げが止められてもいます。接見禁止なので家族や友人と手紙のやり取りもできません。これのどこが先進国ですか! これのどこが民主主義ですか!憲法は検閲を禁止しているのではないのですか! こんな国のどこに人権があると言えますか! 少なくとも留置場に人権はありません。私はまだ拘置所と刑務所に入ったことはありません。入管施設に入ったこともありません。しかし同様の扱いだろうと思います。法律上はもう監獄とは言わないのかもしれませんが、全ての監獄は解体されるべきです。(精神病院や介護施設等も含めた全ての拘禁施設も解体されるべきです。)全ての被留置者に人権を! 全ての被収容者に人権を! 全ての収容施設に対する即時の改善を! そして遠くない将来の解体を! 

 

 それから天皇制についてひとつだけ。天皇制は存在するだけで基本的人権を破壊します。基本的人権とは、全ての人に生まれた時から与えられている人として当たり前の権利です。天皇制同様もちろんフィクションですが、基本的人権を前提にして今の世界は成立しています。人類が到達した、世界にとって必要なフィクションです。日本政府もそれを受け入れています。全ての人に与えられている、とは全ての人は平等だと言うことです。しかし天皇制は特別な人が一人だけいると主張しています。これは全ての人は平等だ、と対立します。日本国憲法はこの対立に目を瞑っています。日本国も目を瞑っています。私たちのいる社会もまた、目を瞑っています。特別に偉い人がいれば、全く偉くない、むしろ蔑まれる人が出て来ます。これは差別です。基本的人権は差別を認めません。そして天皇制は差別がなければ存在出来ません。つまり、天皇制は基本的人権と対立するどころか、基本的人権を破壊します。それは、今のこの世界をすら破壊しかねない危険な制度であることを意味します。同じことは、天皇制に限らず全ての王制について言えることです。全ての王制は、潜在的基本的人権を破壊し、今のこの世界を破壊する有害さを持っています。しかし、ただでさえ同調圧力の強いこの日本国において、その有害さは隠されてなどいません。天皇制反対のデモには右翼が暴力をふるい、怪我人が出ても警察は暴力を容認します。右翼は逮捕されず、暴力に抗議した私たちが逮捕されます。天皇制に反対する人はネットに顔と名前を晒されます。警察に執拗につきまとわれます。日常生活においても、社会のなかでも天皇制に反対する言説は自由に行えません。テレビにも新聞にも天皇制反対の声は表れません。そして、天皇制に反対すると私のように囚われ、見せしめとされます。 

 ですが、囚われたからどうしたと言うのですか。一敗地にまみれたからと言って、それがどうしたと言うのだ。全てを失った訳ではない。私は天皇制に反対します。天皇制の行事である育樹祭にも反対します。天皇制を解体しよう! 

 これで本集会での私の発言を終わります。

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(救援会のコメント:水戸留置場内の待遇が悪化していることにおどろきました。知られるところでは、10年弱前は本の冊数に一日あたりの制限はなく、前日届出制でもありませんでした。外国語書籍が入らないのは、書かれていることが管理者側に理解できず、外部からのメッセージが含まれているおそれがあるため、また本と筆記具が同時に使えないのは、本に書き込みをして収容者同士が連絡を取り合うことで脱獄が計画されたことが以前あったからと説明されています。社会の監視の目と批判の声が届きにくい場所を、当該陳述にあるように人権の観念のない組織に委ねたままにしておくとどういうことになるか、100年以上前の大杉の時代よりある部分は悪化し、「人類が到達した」地点からこの国はさらに退歩していくことが確認できます。)

*1:大杉栄の言葉で、彼は監獄に収監されるたび外国語を一つ習得したという話。

ひたちなか94号 意見陳述【勾留理由開示公判】

 逮捕されてから今日で11日目となる。9 月 11 日の朝、手首を冷たく締めつける鉄の輪をはめられてから私の生活は一変した。朝は目覚まし時計のアラームではなく、看守の「起床」という野太い号令で起こされる。私物が一切ないのは当然、常時備えつけてあるのはトイレットペーパーとマスクだけの、むきだしのコンクリートの白壁と鉄格子で囲まれた四畳の部屋(トイレを含む)、そこでの生活を強制されることとなった。しかも見ず知らずの人間と二人で寝起きするのである。出入口の鉄格子の片隅に、駅に置いてあるゴミ箱の口のような 20 センチ四方程度の開閉口があり、弁当も水も本もすべてそこから、許可を得て渡される形になる。薬を飲むときは、口の中に薬を入れた後と、それを飲み込んだあとの状態を看守二人組に目視で確認される。布団の出し入れと洗面、風呂(ただし風呂は週 2 回)といった必要最低限の場合や、取り調べなどの権力側の都合で出される他は房から一歩も出ることができない。毎朝の 8 時半と、房から出る時と戻った後、全身を触られて身体検査をされる。こんな環境に置かれてからストレスと不安で眠れなくなった。病院に連れて行けと要求したが、車で10 分の町医者にかかるのに 1 週間待たされた。具体例を挙げていけばもはやキリがないが、逮捕・勾留というのは刑事訴訟法上の名目としてはあくまでも取り調べのための手続きであり、その時点では被疑者は何ら刑罰を科されていないはずではないのか。被疑者の段階で警察権力が 24 時間身柄を拘束し、監視下・管理下に置いて自由自在に取り調べができるようにし、刑罰の先取りと言うべき屈辱的な仕打ちを加えて抵抗する精神力を奪ってゆく。これが被疑者の段階ではおよそ 3 週間、起訴された場合は保釈請求をしなければ永遠と続いていく。こうした日本の留置所のあり方は代用監獄と呼ばれて長い間きびしく非難されてきた。その実態を見せつけられた当事者として、改めてその悪らつさを、怒りをこめて弾劾する。警察・検察の横暴さはもはや言うまでもないが、手続き上は却下できたにも関わらず逮捕・家宅捜索・勾留・接見禁止・勾留延長といった権力の暴力を全て無批判に通してきた、法曹倫理のかけらも持ち合わせていない裁判官も同罪である。恥を知れ。


 代用監獄の実態から刑事と検事の取り調べの下らなさに話を移したい。この度私に付されている被疑事実は「建造物侵入罪」なるものだが、今までの取調べで「建造物」についても、「侵入」についても全く詳しく聞かれたためしがない。取調べと称して、勝手に上がり込んだ人の部屋にあったアニメキャラのフィギュアやゲーム機について雑談に興じる水戸署の巡査・比嘉大智(あまりの下らなさに途中から一切の取り調べを拒否したが)もしかつめらしい顔をして、口を割らせようとネチネチしつこく言ってくる検事・岡田もその点では一致している。人を被疑者に仕立てておいて、その被疑事実の追及が無意味であることを自らさらけ出してしまうのだから、国家権力の威光などというものはチンケなハリボテ以外の何ものでもない。そもそも「建造物侵入罪」などというのが、「公務執行妨害」(いわゆる「転び公妨」)や「免状不実記載」などと同様、権力に抗する市民運動学生運動、労働運動つぶしに繰り出されるトランプのジョーカーである。所詮法というものはある支配体制のもとで制定されるかぎり、いかに無色透明で不遍不党であるかのような建前を持っていようとも、特定の権力者の私的な利益を貫徹するため、その意志を実現したものでしかなく、こうした不当極まりない弾圧の局面でなによりもそれがむきだしになる。ただそこまで話を広げずとも、警察権力・司法権力が窮地に陥ったとき、どれほど酷い自己保身、自己正当化に走るかということは戦後史に残る痛ましい冤罪の事例によって明らかである。今朝、半世紀以上続いてきた袴田事件裁判で、静岡地裁が再審無罪判決を言い渡したという記事を新聞で読んだ。警察・検察が一体となって、拷問的な取り調べで虚偽の自白を引き出し、血のついた衣類を証拠として捏造したことが認定された。罪のない一人の人間と、その家族の人生を無残に破壊した権力の責任はあまりにも重い。これこそが国家権力の本性である。私にかけられた弾圧などは、袴田さん、あるいは狭山部落差別裁判で石川一雄さんが蒙った殺人に等しい仕打ちには到底比ぶべくもない。


 しかし、これらの事例がその時の偶発的な事情により引き起こされたものではなく、そもそもの権力の醜いあり方であることを、自分自身目の当たりにした思いがする。こんな連中に人民を監視・管理し、裁きを与える正当性などみじんもない。警察権力、司法権力は今すぐ解体されるべきである。
 

 そしてここで改めて強調しなければならないのは、今回われわれにかけられた弾圧は、昨年 11 月にここ茨城県潮来市で挙行された育樹祭に反対するデモへの報復だということだ。つまり先に述べた警察・検察・裁判所が一体となった暴力も、天皇制という統治原理を揺るがそうとするものに対して発動されたものであり、端的に言えば天皇制の暴力そのものである。水戸署巡査の比嘉、検事の岡田が「建造物侵入罪」について聞く代わりに聞いてきたのは、私が天皇制になぜ反対するのか、天皇制に対しいてどのような考えを持っているのか、ということだった。裏で糸をひいているであろう公安警察も含めて、現代版の特高警察というべき動きをしているのである。しかしそのような権力の卑劣な手口で天皇制に反対するものを屈服させ、支配秩序への従属を強要することなど断じてできない。私はここで改めて、以下のとおり天皇制に反対する立場を表明する。


 第一に、戦中・戦後にわたって天皇の名のもとになされてきた数々の戦争犯罪・侵略行為ゆえにである。戦中の日本は中国、朝鮮、東アジアの人民に対してあからさまな侵略戦争を仕掛け、幾千万人におよぶ犠牲者を出した。その際に大義名分とされたのが、天皇を神としていただく神国・日本を中心とした大東亜共栄圏の構想であり、東アジアの人民に対し同化を強行した。その上敗戦後も天皇制を「象徴」などというかたちでぎまん的に残存させ、戦後の新植民地主義的な経済侵略から、現代の徴用工といえる技能実習制度に至るまで、天皇を頂く「日本人」という意識に発する排外主義から脱することができていないがゆえ、誤ちを犯し続けている。諸外国の民から「日本人」という属性を負わされている者は、こうした現在にまで至る歴史的責任にオトシマエをつけるため、天皇制を廃止する必要がある。


 第二に、「人間宣言」や「象徴」といった、天皇を神話の世界から半分分離させ、もう半分を倍の力でつなぎとめるような小賢しいごまかしを用いたところで、依然として天皇制は貴ー賤のヒエラルキーを前提とし、自身が則る規範を逸脱する者に対する差別構造を生みだすその元凶であるためである。天皇がなぜ貴いのかといえば、それは生まれながらに貴いからである━これほど下らない同語反復が制度として押し付けられている、それがこの国の現実である。これを逆転させれば、「○○がなぜ賤しいのかと言えば、生まれながらにそうだからだ」という、直球の差別となる。こうして静かに部落民セクシャルマイノリティ、外国人、などといった少数者たちへの差別感情の根が、知らずに植えつけられるのである。


 第三に、これは第一、第二の結論ともいえることだが、日本人が差別排外主義から脱し、誰もが自由に生き、望まぬ搾取を蒙らない社会を築いていくため、その基礎といえる意識を持つことができるようになるために、まず天皇制を廃止すべきなのである。逆に言えば、本当に先入観や固定観念を脱して今述べたような社会を目指していこうとするならば、論理必然的な結論として、天皇制がもとから相容れないものであることは明らかだ。世界のどこにも、望まぬ支配を人民に押し付ける君主制はいらない。またその支配を暴力的に貫徹するための警察も軍隊もいらない。抑圧の体制に必ず転じる政府などというものもいらない。

 

 そして最後に、警察権力、司法権力はばかげた人身拘束を今すぐやめろ!家族から、愛する人から、仲間から引き離されたこの怒りを私は決して忘れない!私とAさんを直ちに釈放しろ!!

【公判報告】回答拒否の一方で退廷命令を乱発 福本修裁判官の異常な法廷指揮 勾留理由開示公判

退廷命令を出すたび嬉しそうににやける水戸簡裁裁判官・福本修(しゅう)

茨城県警に不当逮捕され勾留が続いている当該2名の勾留理由を開示する勾留理由開示公判が9月27日、水戸簡易裁判所203号法廷で開かれました。法廷で福本修裁判官は、当該の弁護士からの質問に対し「申し上げられない」「お答えする必要はありません」などと回答拒否を連発する一方、傍聴人に対し退廷命令を乱発する異常な法廷指揮で、今回の事件の異常性が改めて浮き彫りになりました。

 

◆ 女性傍聴人に男性警備員が身体検査 開廷前から“不適切行為”

 公判の傍聴には茨城県内外から計33人が集まりましたが、203号法廷の傍聴席は20席しかないため抽選となりました。抽選で選ばれた傍聴人20人は、入廷前に手荷物検査と金属探知機による身体検査を受けさせられたのですが、身体検査で男性警備員が女性傍聴人を検査する「不適切な行為」が行われました。女性傍聴人や周りの傍聴人が抗議し、弁護士も抗議したため「女性傍聴人は裁判所の女性職員が身体検査する」事で決着しましたが、おおよそ社会通念とはかけ離れた対応でした。

 

◆ 水戸150号の勾留理由開示公判の様子

 午後2時から開廷した水戸150号(当該)の公判で福本裁判官は、当該の勾留理由を「本件関係者による罪証を隠滅するに足りるとの状況証拠があった。被疑者が逃亡する恐れがある」と説明。しかし弁護側が詳細な勾留理由の説明を求めると「それ以上説明する理由はない」と説明を拒否しました。
 弁護側は立て続けに「裁判官はいかなる根拠で(勾留延長を)判断したのか?」「防犯カメラは大学構内にあったのか?」などと質問したが、福本裁判官は「証拠の内容に関わる事をお答えする必要はありません」「お答えする必要はありません」などと回答拒否を連発。勾留理由を明らかにするのが主旨の法的手続きにも関わらず、当該が勾留され続けている詳細な理由は明らかにされませんでした。
 当該は意見陳述で「あなた達何をやっているか分かっているんですか?人を閉じ込めることがどういう事か分かっているのですか?」と、一連の不当逮捕と勾留を認めた福本裁判官らを非難した上で「昨年11月10日のデモで育樹祭反対行動は終わったと思ったが、集会を開けなかったのが心残りだった。集会の場を提供してくれた茨城県警公安課ありがとう!水戸地検ありがとう!水戸簡易裁判所ありがとう!」と皮肉をこめた陳述で傍聴席を沸かせました。
 その上で水戸警察署留置場での環境に触れ「少なくとも留置場に人権はありません。全ての被留置者に人権を」と訴えるとともに「天皇制は存在するだけで人権を侵害します。特別に偉い人がいれば、蔑まれる人がいます」と、天皇制が抱える身分差別の問題を訴えました。
 弁護人は意見陳述で、当該が取り調べ段階で警察側から「君は『黒ヘルグループ』に所属しているのか?」などと、事件とは関係ない意味不明な尋問を受けている実態を明かしました。その上で弁護人は「たとえ万一起訴されたとしても罰金5万円の軽微な罪状で(長期間)勾留されるのか」と裁判所の判断を非難。事件が起きたとされる常磐(ときわ)大学構内では、学外の一般市民が散策し、また図書館を利用し、構内の食堂では他大学の学生が食事をしているが「建造物侵入」で処罰された例は無い」という現状を述べた上で「被疑者に対する勾留、勾留延長は必要ないと考えている」として、当該の即時釈放を訴えました。


ひたちなか94号の勾留理由開示公判の様子

 続いて開かれた当該(ひたちなか94号)の公判で、福本裁判官は勾留理由を「本件関係者による罪証を隠滅するに足りるとの状況証拠があった。被疑者が逃亡する恐れがある」と同じく説明。しかし弁護側が「本件の事件の性質は『多数の者が共謀した』というが、本件事件の具体的性質を明らかにしていただきたい」と、勾留状に書かれている内容より詳しい理由の説明を求めると「多数の者による共謀」とだけ述べ、詳細な説明を拒否しました。
 また弁護側は「彼(ひたちなか94号)の自宅に家宅捜索が入ってきて、仕事で外出していた本人に家族から連絡が来たが、本人は警察がいるところに戻ってきた」と、当該に逃亡の意思が無い事を説明しました。
 その上で弁護側は「逃亡の恐れがあると考えた理由は」と福本裁判官に質問しましたが、「お答えいたしません」などと回答拒否。勾留延長の理由も「理由についてお答えする必要はありません」と、回答拒否しました。
 当該は意見陳述で、ひたちなか警察署留置場の不自由かつ劣悪な環境に触れ「これは刑罰の先取りではないか」と非難し「警察権力、司法権力の醜い姿をさらけだした」と、一連の不当逮捕・不当勾留を非難しました。
 また天皇の名の下で行われた戦前・戦中の戦争犯罪に触れ「諸外国に落とし前を付けるために天皇制は廃止すべきである」「世界のどこにも、人民の望まぬ王制はいらない」と訴えました。
 弁護人は意見陳述で、福本裁判官の傍聴人退廷命令の乱発に対し「これは『弾圧』と言わざるを得ない」と抗議しました。
 その上で弁護人は「本件の捜査目的は不当であると考えている。公安警察による運動の弾圧、情報収集が目的ではないか」と述べた上で「被疑者の運動傾向に着目して捜査が行われるのは、憲法が定める『思想信条の自由』に反するのではないか」として、今回の捜査の違法性を訴えました。
 なお、この一連の公判では、閉廷までに退廷させられた傍聴人は水戸150号の公判では7人、ひたちなか94号の公判では4人。福本裁判官の異常な法廷指揮が目立ちました。

 

9/27(金) 勾留理由開示公判 の傍聴を!(詳細決定しました)

[9/26 12:10更新]下記のように、公判傍聴のためには事前に抽選を受ける必要があります。ご希望の方は13時までに水戸地裁本館1階の「同行待合室」までおいで下さい。

勾留理由開示公判ーーーーーーーーー

◆日時:9月27日(金)

 (1)水戸署当該 14時から

 (2)ひたちなか署当該 15時から

◆場所:水戸簡易裁判所茨城県水戸市大町1-1-38(JR常磐線水戸駅北口徒歩約10分) 地図→水戸簡裁HP)203号法廷(定員20名)

★事前に抽選があります---------

*注意:下記の①②とも時間厳守!! 遅れた場合の苦情は一切受け付けないそうです。

① 当日の13時~13時20分に地裁本館1階の「同行待合室」において抽選用の整理券の交付を行う。14時からの公判と15時からの公判、両方の整理券の交付をこの時行います。時間厳守です。

② 抽選後、同じ場所で13時25分頃〜同30分の間に当選者の整理券と傍聴券との引き換えを行う。これも時間厳守。

*①と②の間は5分しかありません。会場の同行待合室から離れないようにして下さい。

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まず裁判官が勾留理由を開示し、それに対し弁護人が釈明を求め、次いで勾留されている当の本人・弁護人(・検察官は任意)が各々「意見陳述」を行います。

二人にやっと会うことができます。司法の高い壁の中に入り込んで、敵陣中で闘うことができます。二人の背後にあなたが座っていることが何よりの励ましであり連帯です。じかに応援してあげて下さい。裁判官を正面にあなたがそこにいることが、抗議であり弾劾であり社会の怒りそのものです。法廷を人で溢れさせよう。

水戸簡裁を包囲せよ。